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30 イスラム圏滞在記 その1 [あるスチュワーデスの思い出]

  前回のテヘランhttp://lilac-days.blog.so-net.ne.jp/2008-02-23に続き、イスラム革命前の周辺の国々の話です。   当時は今のように中東が緊迫した状態ではなかったので、広域に路線網を持つ航空会社は、パキスタン、イラン、イラク、サウジアラビア等など 多くの中東・湾岸諸国に定期便を就航させていました。そしてビジネス客は勿論、ヨーロッパ人を中心に観光客も随分滞在していました。けれど現在ではこれらの地域の多くは、外務省の地域別危険情報http://www.anzen.mofa.go.jp/index.htmlで、「渡航の是非を検討してください。」にランク付けされています。つまり「どうしても行かなければいけないの?もう一度考え直して!」と言うところでしょうか・・・                                                                                                当時でも、イスラム圏の中で西欧的である事では特殊だったイランを除いて、女性は皆顔と手以外の肌をしっかりと覆っており、顔すらも目のところがネット状になった布で覆っている人も多くいました。けれど殊に都市部や観光地では、外国人は当時流行のタンクトップやミニスカートで街を闊歩していました。上記外務省のホームページによれば、現在は外国人であっても女性は肌を覆うこと、体の線を見せないことが義務付けられている国が殆どです。  

今よりもゆるやかだった当時でも、信仰の場では異教徒の外国人にも節度が求められ、パキスタンの寺院では、観光客がノースリーブで見学に来ることを見越して、入り口に貸し出し用の白衣を準備しているところもありました。肌を沢山出している人は、これを借りて入るのです。皆土足を脱ぎます。
 KCH 005.jpg

   

下の写真、左はパジャマの原型・パキスタン地方の民族衣装 “パージャーマー”           右はカラチのバザールのサリー専門店で。男性店員が鮮やかな手つきで瞬く間に着付けしてくれました。勿論Tシャツ・ジーンズの上からですが、それでも恐らく今では(たとえ悠長に買い物出来たとしても)男性が女性に着付けするなど考えられないのではないでしょうか。二人とも買いましたわ!
KCH 011.jpg       KCHsay.jpg


因みに、[グッド(上向き矢印)]この庭はカラチのあるホテルの庭ですが、レンガ造りの建物に蔦のように這う大木のブーゲンビリアが咲き乱れて、私にとっての世界の三美庭園の筆頭です。国際的なホテルではなく、宿泊した事はありませんが、ここのレストランにはカラチに行く度に行きました。いずれパキスタンのチキンテッカを記事にします。

 

 
西アジア・中東では衣服は民族を示すものであり、従って宗教・宗派を表明するものです。同じサリーでも宗派によって着方が違うそうです。
いくら外国人の飲酒が大目にみてもらえる国でも、チャドルを着て飲めば大変な事になると聞きました。これを着ていると言うことは「私はイスラム教徒です」と言っていることですから。

日本に無宗教・仏教徒・キリスト教徒・・・  と色々いて、聖職者以外は宗教と着るものは関連なしであるのとは全く違う世界です。


 

下の2枚の写真はクエートのスークで。     黒いチャドルを着た女性が何人かいます。街で女性を見かけないこの国でも、市場には買い物に来ていました。
 KCH 009.jpg  

 

上の写真の白い後姿と、下の写真の男性のチェックの被り物が湾岸諸国の男性の定番です。
22.jpg
  

   

あと一回くらい続きます。どうぞお付き合いください。
 
 
 
 


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コメント 18

めぎ

十字架のアクセサリーをいくつか持っているんですが、ヨーロッパに来てから使うのをやめました。何度か「それ、十字架だね、どうして?」と聞かれたんです。アクセサリーでも十字架を使うのって、本当のキリスト教徒に対して失礼かな、と遅まきながら感じたものでした。
イスラム圏に行ってみたくなりますね。素晴らしく綺麗なサリー!私も欲しくなりました・・・
by めぎ (2008-03-03 07:32) 

いさ

パージャーマー! パキスタンの民族衣装が源とは知りませんでした。
サリー、本当に美しいですね。モデルさんもniceです♪
by いさ (2008-03-03 19:22) 

もとこさん。

Krause様、michale様、nice!を有難うございます。
by もとこさん。 (2008-03-03 19:28) 

もとこさん。

めぎ様、十字架はキリスト教徒にとっては救いの道、永遠の命への道であり、イスラム教徒にとっては、十字軍の記憶に繋がる恐怖のシンボルであり、聖書の真の解釈をしようとする人々にとっては、理不尽な処刑具である訳です!
あのシンプルな形の陰に大変にデリケートな問題があるんですね。
サリーは着物のように窮屈ではなく、本当に優雅なドレスですね。
次の休暇はインドにサリーを買いに・・・ なんていかが^ー^?

by もとこさん。 (2008-03-03 20:02) 

もとこさん。

いさ様、パンジャップ地方の服、「パンジャップ・スーツ」から来たなんて言うことも聞いたことあります。いずれにしてもパキスタンの辺りの服が原型な様ですよ。彼らはウエストにベルトはしませんが。
by もとこさん。 (2008-03-03 20:09) 

rino

パジャマの由来はここからだったんですか~~
確かにベルトをはずせば着心地抜群でしょうね!
インドのサリーは本当に綺麗ですね!私も着てみたいわ~~
オバQのように頭から白装束の男・・
頭・顔から足まで真っ黒クロスケの女性・・
イランからドバイへ休暇で遊びに行った時、びっくりしたものです。
宗教が絡んだ民族の衣装・・神秘的な感じがして
どこの国のものもすごく美しくみえます。

↑めぎさんのコメント
十字架のアクセサリーを、日本でですが、私もよく身につけるのですが、
全くそこまで考えたこともありませんでした。
外国では配慮したほうがよいのですね。


by rino (2008-03-03 20:47) 

noie

複雑な政治的、宗教的な問題を思いつつ読んでいましたが、
もとこさんの素敵なサリーのお姿に目が釘付け、うっとりして
しまいました。
男性の着物や被り物で、出身地が分かるのですね。
しばらくは、中東には旅行はできないのが、残念です。

by noie (2008-03-03 20:59) 

もとこさん。

rino様、ドバイはそうですね、白と黒の世界ですね。
暑くて乾燥した砂漠の気候には、このネグリジェのような衣装が日陰を作るので、具合が良いのだそうです。砂嵐の時は被り物で顔を覆えるし。
私も民族衣装大好きです。

十字架のモチーフのものは用心した方が無難かも知れませんね。
イスラム諸国では「赤十字社」ではなく「赤新月社」。赤い三日月がマークです。

by もとこさん。 (2008-03-03 22:32) 

もとこさん。

noie様、恥も外聞もなく写真沢山載せてしまいましたっ’’
サリーの良い点もう一つ。体形が変わっても着られる事・・・
中東を旅したい、と前にも書いていらっしゃいましたよね。早くnoieさんの夢が実現できる、平和な世界になるといいですね。
by もとこさん。 (2008-03-03 22:49) 

もとこさん。

xml_xsl様、nice!を有難うございます。
by もとこさん。 (2008-03-03 22:51) 

mint_tea

イスラム圏というと、本当に漠然としたイメージしかないのですが
もっと知っておきたい面も多いです。
パジャマのルーツがあったのは知りませんでした~。
貸し出し用の衣装があるというのは良いですね。
by mint_tea (2008-03-04 22:06) 

ada

素敵な写真をたくさんお持ちですね。モデルがいいのね。イスラムの国を訪問するときは気を使いますね。パジャーマーっていうのですか、オリジナルは。きれいな衣装ですこと。
by ada (2008-03-04 23:10) 

もとこさん。

mint_tea様、本当にイスラム圏って私達から遠いですね。それにあまり芳しくないニュースで取り上げられることが多いし・・・  私ももっともっと知りたいと思います。
by もとこさん。 (2008-03-04 23:32) 

もとこさん。

ada様、古いピンボケ写真ばかりです(´・-・`)
将来ブログをするって分かってたらもっと撮っておいたのに・・・  と、今思っています。
by もとこさん。 (2008-03-04 23:36) 

yin-yang

いつも興味深いお話、じっくり読ませていただいています。イスラム圏の美しい建造物や織物など見に行きたいです。いつか安全に行ける日が来るといいですね。外国にいるとホントに日本は平和だな~と思います。
by yin-yang (2008-03-05 18:38) 

もとこさん。

yin-yang様、有難うございます^-^
本当に誰でも、いつでも、何処へでも安全に行ける日が早く来ると良いですね。
外国にいらっしゃると、日本にいては見えない日本の姿が見えてくるでしょうね。

by もとこさん。 (2008-03-06 02:31) 

風船かずら

イスラム圏のお話、興味ふかくよませていただいています。もとこさんの写真もナイスで、みとれてしまいました。ブーゲンビリア、大木の花がトンネルのように続くととても美しく、華やかで圧倒的な迫力をもっているので驚いたことがあります。南の地方の花なのですね。大好きな花です。
by 風船かずら (2008-03-28 10:27) 

もとこさん。

風船かずら様、有難うございます。
ブーゲンビリアの大木をご覧になったんですね。本当に素敵ですよね。私も窓の外壁に這わせたかったんですが、この辺りの気候では無理でした。
by もとこさん。 (2008-03-28 18:23) 

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